FRANCK MULLER GENEVE
N I C H O L A S
R U D A S
C E O

NICHOLAS RUDAZ CEO

スイスを代表するマニファクチュールとして知られるウォッチランドに経営陣として加わり、16年間が経過しました。現在、フランクミュラー ウォッチランド 最高経営責任者を務めています。ちょうど、フランク ミュラーがブランドとして歩んできた歴史の半分近く、在籍していたことになります。16年間という月日は決して短くはなかったのですが、栄えあるフランク ミュラーの偉業に僅かでも尽力できたことは、とても嬉しく、誇りに感じています。

NICHOLAS RUDAZ Sign
Nicholas Rudaz - CEO
すべてのウォッチランドのベースとなった城館は、いつまでも、世界中の愛好家たちの垂涎の場となる。

「物静かなヴァルタンから、ウォッチランド座という星座の、星のひとつになって欲しい、と熱く誘われました」

ヴァルタン シルマケスから、フランク ミュラーウォッチランドへ誘われたのは、2003年が最初です。大学ではホテル経営を学んだのですが、当時、ある老舗ホテルを改装してオープンさせていました。ウォッチランドからもごく近い距離にあるホテルには、フランク ミュラーも、ヴァルタンも、常連客として頻繁に訪ねてきていました。ただ、ホテルを改装して1年間ほど経過していたタイミングであったため、せっかくの誘いには悩みましたが、断りました。その後、2007年、再度、なかなか人を褒めないことで知られたヴァルタンから「ウォッチランド座という星座の、星のひとつになって欲しい」という言葉を掛けられ、とても感動し、熱意を感じて誘いを快諾したのです。フランクはもちろんのことですが、ヴァルタンも、クリエイターとしての意気に溢れた人だと思っています。2人とも、天才的なクリエイターであり、同時に、天才的な経営者でもあります。しかも、ウォッチランドは、ここに所属しているスタッフ全員が衆知を集め、手を携え、腕時計づくりに取り組むことで、マニュファクチュールとしての業績を上げています。全員の力を結集することができるよう努力することが、とても大切だと確信しています。

「カリスマ性のある天才時計師と、日本の愛好家たちとの関係は、想像以上に密接で、現在でも続いています」

2007年、入社したばかりの頃ですが、フランクとともに旅に出る機会が多くありました。旅先は、世界中です。世界の至るところ、何処を訪ねても、フランクは、カリスマ性のある天才時計師として注目を集めていました。もちろん、入社前は、フランクについての詳細の知っているわけではありませんでしたが、一緒に旅をし、いろいろな場面に遭遇し、人柄を知るうちに、プライベートを含めたフランクのことが理解できるようになったのです。直接、フランク自身が語る言葉を聞くことができたのは、幸運であり、有益なことでした。とくにアジアでの人気が高かったのですが、なかでも日本では、熱狂的に迎えられていました。日本の愛好家の方たちとフランクの関係は、想像以上に密接です。背景には、ブランドとしてのフランク ミュラーを支え続けてきた日本チームの存在があります。彼らは、経験の豊富な、チームワークに優れた集団です。日本の愛好家の方たちとスイスのチームが、内容の濃い関係を続けていくことができているのは、彼らのおかげだと感謝しています。