2007年、入社したばかりの頃ですが、フランクとともに旅に出る機会が多くありました。旅先は、世界中です。世界の至るところ、何処を訪ねても、フランクは、カリスマ性のある天才時計師として注目を集めていました。もちろん、入社前は、フランクについての詳細の知っているわけではありませんでしたが、一緒に旅をし、いろいろな場面に遭遇し、人柄を知るうちに、プライベートを含めたフランクのことが理解できるようになったのです。直接、フランク自身が語る言葉を聞くことができたのは、幸運であり、有益なことでした。とくにアジアでの人気が高かったのですが、なかでも日本では、熱狂的に迎えられていました。日本の愛好家の方たちとフランクの関係は、想像以上に密接です。背景には、ブランドとしてのフランク ミュラーを支え続けてきた日本チームの存在があります。彼らは、経験の豊富な、チームワークに優れた集団です。日本の愛好家の方たちとスイスのチームが、内容の濃い関係を続けていくことができているのは、彼らのおかげだと感謝しています。