時間は人間の発明した概念であり、
時計もあくまでそれを知覚するためのものに過ぎない。
時の哲学者とも称されるフランク ミュラーは、
そのことを誰よりも深く理解しているのだろう。
だからこそ自由に、常識さえも超えていく。
その手が生み出す時計は、既成概念に挑み、自らの創造性や審美性、
匠の技、そしてウィットまでもいかんなく注ぎ込む。
その世界観に触れる言葉をいくつか紹介しよう。
そして時の探求はいまも続けられているのだ。
時は世界の中心となり、
力を与える象徴となる
複雑機構の代表であるトゥールビヨンを中心に、
時の力が文字盤を渦巻き状に広がっていく。
教会の時計塔が生活を律したように。
時計づくりの叡智と卓越した技術が結集する、
“Master of Complications=(複雑時計の名匠)”の
名にふさわしい時計。
時計が球体の一部を成すような、
三次元曲線の立体的なケースフォルム。
トゥールビヨンの位置を時計の中央へ据える。
同時に、時計中央で時刻を表示する。
こうした新たな挑戦のたびに、
時計の構造そのものを一から見直す。
「トノウ カーベックス」の正式名称は
「サントレ カーベックス(CINTRÉE CURVEX)」。
“cintrée”はアーチを、“curvex”は湾曲を意味し、
どのケース側面も3Dの曲面で構成されている。
人間が生み出した
時間と技術の未来を予見する
見えない時を可視化する時計をさらに露わにする。
そこに表出するのは人間の叡智であり、
機械や技術との融合に未来があるようだ。
手元を飾る装飾品としての
物質的な美しさだけに留まらず、
人が生み出した“時間”の本質と対峙しながら、
自由な発想で美を表現する。
時計製造文化という
クラシシズムの中に一石を投じる。
伝統的な時計製造の技術に根差しながらも、
外観は極めて近未来的。
時に縛られるのではなく、
楽しむ余裕を教えてくれる
規則正しく進む時間がもし暴走してしまったら。
ランダムな針の動きはそんな革命を思わせる。
時針の軽やかなジャンプは自由な精神そのものだ。
発想はファンタジーだが、実現するのが難しい。
正確に時を刻むことが求められる時計である以上、
時計製造の世界と生真面目に向き合わなければならない。
プログラムされた
人々の精神を解き放つ。
独自の複雑機構。
人生はあらかじめ決められたものではなく、
自分の好きなことができる。
人生を決めるのは自分自身だということを
時計を通じて表現した。
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