時計作りを巡る長い旅路は、まずデザインから始まる。ウォッチランドの中枢、シャトーにデザインルームはある。
フランク ミュラーのデザインアイコンにトノウ カーベックスがある。ムーブメントとの一体感あるフォルムは、マニュファクチュールならではの強みであり、独自の複雑機構クレイジー アワーズはその本領を存分に発揮する。
奇想天外な機能を限られたスペースに収めるだけでなく、これまでと変わらぬデザインで実現したことでさらに驚きが増す。しかしそれだけにデザインワークは難しさを増すのも事実だ。だがそれでも人を楽しませたい、というフランク ミュラーの思いが貫かれる。 それは実現性や効率性よりも、クリエイティブを最優先とする時計づくりの信念ともいえるだろう。
グランドセントラルでは、せり出した文字盤の中央にブランドの真髄であるトゥールビヨンを収め、存在を誇示する。さらにクルー・ド・パリの装飾にねじりを加えたことで、機構の語源である渦巻きの力強さをデザインする。注がれるのもウィットに富んだ遊び心であり、作っている自分たち自身がまず驚くような時計を作り続けたい、とデザイナーたちは語る。
@シャトー デザイン部門統括
@シャトー ダイアルデザイナー
© WORLD COMMERCE CORPORATION. All Rights Reserved.