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“To craft a truly unique timepiece for the unique individual—that has always been my philosophy, my destiny from the very beginning.”

Franck Muller

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フランク ミュラーというブランドの誕生前夜、その萌芽をまずお話ししましょう。ジュネーブ時計学校を1979年に卒業したときから、自らのブランドを立ち上げたいと決意していました。蚤の市で骨董品を買っては修理し、再び売りに出すことをまだ続けていた当時、時計師スヴェン・アンデルセンさんの工房に弟子入りした頃です。首席で卒業したとはいえ、熟練時計師を前にすれば自分は素人も同然。マイスターの仕事を盗み見て技術を学ぶしかありません。給料はなく、質問は厳禁という条件を守りながら、4年間師匠の下で修復師としての腕を磨きました。そうして、どれほど複雑な懐中時計でも直せる自信を授かったのです。
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やがて、懐中時計のための複雑機構を組み込んだ唯一の腕時計を手掛けたいという渇望に駆り立てられるように。1986年、トゥールビヨンを搭載した世界初の腕時計を、ジャンピングアワー機能付きというかつてない構造で世に送り出しました。それを皮切りに、限られた愛好家のために、世界初の機構を備えた無二の腕時計を次々と手掛けました。1日18時間、一途に時計と向き合い、1本を製作するのに数ヶ月を費やすことも。昼夜を問わず没頭したのは、「仕事をしている」という感覚がなかったから。1992年にブランドとして出発し、世界に先駆けて東京・青山にブティックを誕生させてからも、情熱は冷めやらぬままでした。
愛好家の方々へお伝えしたいのは、真に心を動かされる腕時計を買っていただきたいという想いに尽きます。腕時計選びはアートの収集と同じ。気に入った絵画は世界に1枚しか存在しません。そもそも人はユニークであるべき。私の創作の原点はユニークピースにあります。ユニークなその人のために、世界に類を見ないユニークな腕時計をつくる。当初より、ブランド創設から30年以上を経た今に至るまで、私自身の哲学であり続けてきました。
ユニークネスを求めるビジョンは機構にとどまらず、遊び心溢れるデザインに辿り着きました。たとえばトノウ カーベックスに初登場させたビザン数字。視認性を考えて数字を大きくしながら、踊るように巧妙なタイポグラフィーを自ら考案したのです。ユニークピースを生み出すようにものづくりを貫く。それは真理であり、宿命だと感じています。
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“To craft a truly unique timepiece for the unique individual—that has always been my philosophy, my destiny from the very beginning.”

Franck Muller

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フランク ミュラーというブランドの誕生前夜、その萌芽をまずお話ししましょう。ジュネーブ時計学校を1979年に卒業したときから、自らのブランドを立ち上げたいと決意していました。蚤の市で骨董品を買っては修理し、再び売りに出すことをまだ続けていた当時、時計師スヴェン・アンデルセンさんの工房に弟子入りした頃です。首席で卒業したとはいえ、熟練時計師を前にすれば自分は素人も同然。マイスターの仕事を盗み見て技術を学ぶしかありません。給料はなく、質問は厳禁という条件を守りながら、4年間師匠の下で修復師としての腕を磨きました。そうして、どれほど複雑な懐中時計でも直せる自信を授かったのです。
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やがて、懐中時計のための複雑機構を組み込んだ唯一の腕時計を手掛けたいという渇望に駆り立てられるように。1986年、トゥールビヨンを搭載した世界初の腕時計を、ジャンピングアワー機能付きというかつてない構造で世に送り出しました。それを皮切りに、限られた愛好家のために、世界初の機構を備えた無二の腕時計を次々と手掛けました。1日18時間、一途に時計と向き合い、1本を製作するのに数ヶ月を費やすことも。昼夜を問わず没頭したのは、「仕事をしている」という感覚がなかったから。1992年にブランドとして出発し、世界に先駆けて東京・青山にブティックを誕生させてからも、情熱は冷めやらぬままでした。
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愛好家の方々へお伝えしたいのは、真に心を動かされる腕時計を買っていただきたいという想いに尽きます。腕時計選びはアートの収集と同じ。気に入った絵画は世界に1枚しか存在しません。そもそも人はユニークであるべき。私の創作の原点はユニークピースにあります。ユニークなその人のために、世界に類を見ないユニークな腕時計をつくる。当初より、ブランド創設から30年以上を経た今に至るまで、私自身の哲学であり続けてきました。
ユニークネスを求めるビジョンは機構にとどまらず、遊び心溢れるデザインに辿り着きました。たとえばトノウ カーベックスに初登場させたビザン数字。視認性を考えて数字を大きくしながら、踊るように巧妙なタイポグラフィーを自ら考案したのです。ユニークピースを生み出すようにものづくりを貫く。それは真理であり、宿命だと感じています。
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